北風と太陽。2016年3月03日
皆様こんにちは。
最近は手技療法の勉強をせっせとしている訳ですが、最近ふと気付きがあったのです。
それが『北風と太陽』の話です。
皆様ご存知ですよね?北風と太陽が力比べをして、どちらが旅人の服を脱がすこと出来るかという童話です。
北風は猛烈な風をおこして力づくで旅人の服を脱がそうとしますが、旅人の懸命な抵抗にあって脱がすことに失敗。そこで太陽はぽかぽかと旅人を暖めて自ずから服を脱がさせると言う話ですね。
柔能く剛を制す的な話ですね。
私が習っている大東流合気柔術などは、相手の中心に如何に技をかけるかが重要です。
それには、相手を筋力で強引に押さえつけるのではなく、相手にいかに反応させないで技をかけることが出来るかが重要です。
医学的に考えれば、いかに侵害刺激を与えずに相手に刺激を与えるか。
そこで、最大のポイントが『脱力』な訳です。
強引に技をかけようとしても相手に最大限抵抗されるので、相手の防御反応に引っかからない様に脱力して技をかける。構造的な知識も勿論重要ですが。
治療ももしかしたら同じなのかも知れません。
筋肉の凝りに対して力で揉み解してもなかなか緩みません。そこで、筋肉の凝りや硬結部に対して脱力してアプローチすることで、自ずから緩むように持って行く。
そう、『北風と太陽』と同じなのです。
私は北風よりも太陽のような治療家を目指したいと思います。
まあ、何事にも陰陽はあるので、剛能く柔を断つも大事なんですけどね笑。