HSP(ヒートショックプロテイン)とお灸。2014年10月01日

ヒートショックプロテイン(以下HSP)とは、病気やストレス等によって損傷したタンパク質を修復する働きを持ったタンパク質です。

最近では、このHSPが病気やストレスから身体を守り、老化や認知症の予防、更には運動能力の向上に関係していることが解明されつつあります。

このHSPはヒートショックと言う名の通り、高熱環境で最も増殖するタンパク質なのです。

HSPの中でもHSP47とうタンパク質は、コラーゲンの質を高める作用があると美容業会でも注目されており、47度以上の熱刺激で発現するとされています。

当院のお灸は、皮膚表面に55度〜60度の熱刺激を瞬間的に与えます。

ということは、科学的見解をすれば、HSP47を発現させているとも考えられるのです。

東洋医学的に言えば、『鍼は気を動かし、灸は血に作用する』とされていますが、お灸は損傷したタンパク質を再生させている可能性もあるのです。

歴史の長い鍼灸治療も、少しずつ科学的に効用が解明されてきて嬉しい限りです。